クロモリとともに

ゆる~くSRを目指します。料理も趣味なのでたまに料理の話も書くかもしれません。

【自転車】クロモリについて。

最近暑いですね、1年の中で数少ない自転車を快適に乗れる時期が終わりを告げようとしているのでしょうか(次は秋口かな…)。

今日は乗っている自転車の素材の紹介をしようと思います、各車種の紹介についてはまた別の記事で行います。

まずは所有してる自転車(の中は自転車のフレームに使用されている素材)の一覧です。

  1. COLNAGO Master X light (クロモリ)
  2. BROMPTON M6L(クロモリ)
  3. Miyata Freedam Flat ブルホーンカスタム(クロモリ)

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    ※Colango Master X light のフレーム、ラグが美しい

はい、全部クロモリですね。
ブログタイトルでも示している通り、私はクロモリが大好きなので基本的に持っている自転車は全てクロモリです。
自転車のフレームの素材は大きく分けて以下3種類に大別できます。
*軽い順です、知らんけど。

  1. カーボン
  2. アルミ
  3. クロモリ

その他にもチタンやマグネシウム、ニッケルクロムモリブデンなどがありますが(詳しくはWiki参照)、世に流通しているロードバイクのフレームは大体は上記3種のいずれかに分類されます。

そして私の乗っている自転車は上記の中のクロモリという素材で作られています。

ではクロモリの特徴です。

  1. 錆びる!
  2. 重い!
  3. 安い!

というのが一般的な見解だと思いますが、順を追って説明します。

 

まず1の「錆びる!」について。

はい、錆びます、圧倒的に錆びます、そもそもが鉄の素材なので錆にはめっぽう弱いです。
なので私が自転車を購入してまず最初にすることは防錆スプレーを穴という穴から吹きかけることです。

そして私は基本的には晴れの日しか自転車に乗りません、またライド中に雨が降ってきたら家に帰ったあとシートピラーを引っこ抜いて逆さにしています。

それくら錆には気を遣います、なので錆が気になる人は素直にアルミかカーボンのフレームに乗りましょう。

 

次に2の「重い!」について。

はい、重いです。圧倒的に重いです。そもそもが鉄の素材なので重いです。
軽さが正義の自転車(諸説あり)の中で、この点は非常にディスアドバンテージです。

クロモリフレームで最軽量をマークするMiayata Elevation EXRでさえ1.75Kgあります。

似たような価格のピナレロのプリンスは940グラムです。

なので軽い自転車が欲しい人は素直にアルミかカーボンのフレームに乗りましょう。

 

次に3の「安い!」について。

クロモリは素材としての取り回しの良さと原価の安さから長らくエントリー自転車のフレーム素材としてその名を届かせていました、が最近は事情も変わりそうとも言えなくなってきました。
というのもカーボンの成型技術がここ数年で劇的に飛躍し、エントリーモデルにもカーボンフレームが食い込んできたためです。
そうなると居場所を失ったクロモリは工芸的付加価値をつけることで他素材との差別化を図りました。

そういった時代の潮流の中で作られたのが、Mityata工業から出ているThe miyataやWilierのSUPERLEGGERA等です。

このクラスになるとクロモリなのにフレームセットで平気で30万こえてきたりするので、安くて性能の良い自転車が欲しい人はアルミかカーボンのフレームに乗りましょう。

 

それでも私がクロモリに乗るわけ。

こう見てみると、クロモリのフレームには一見何のメリットもないように思えます。

しかしながらそんなことはないのです、クロモリが細く長く自転車界で生き残っているのは上記を差し引いても有り余る魅力があふれているからです。

  1. 魅力その1「細身のパイプとホリゾンタルフレームがかっこいい!」
  2. 魅力その2「乗り味が非常にコンフォート」
  3. 魅力その3「手作り故の味がある!」
  4. 魅力その4「とっても丈夫で修理も容易!」
  5. 魅力その5「時代を超えて愛される」

 

魅力その1「細身のパイプとホリゾンタルフレームがかっこいい!」

自転車には二つのフレームの形があります、ホリゾンタルフレームとスローピングフレームです。

ホリゾンタルフレームとはトップチューブが地面と平行に、スローピングフレームはトップチューブヘッドチューブからバックステーにかけて斜め下がりになっているフレーム造形のことです。

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ホリゾンタルフレーム

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※スローピングフレーム

ホリゾンタルフレーム、The 自転車という感じでかっこよくないですか?

また、クロモリは素材そのものが頑丈なのでチューブ径が細くなりがちです、これがまたホリゾンタルフレームととっても似合うんです、細見のホリゾンタルフレームこそまさにクロモリでありクロモリこそ細見のホリゾンタルフレームなのです。

 

魅力その2「乗り味が非常にコンフォート!」

自転車には「硬さ」という概念があります、乱暴な説明ですが「硬い=早い・疲れる」、「柔らかい=遅い・疲れにくい」というのがイメージです。

カーボンのハイエンドなどになるとめっちゃくちゃ硬いです。(最近はメーカーも硬いだけでは売れないということもわかったのが、ちょうどいい塩梅の味付けを目指して頑張っているようですが)

クロモリは素材の特性上柔らかい自転車に分類されます、柔らかいゆえに乗り手にとてもやさしいのです、それはさながら菩薩のような優しさでライダーを運んでくれるのです。*Colnago Master X light は例外、もともとレースバイクだし…。

想像してみて下さい、C64にスーレコをアッセンブルして峠登ってるときに後ろから他のローディにぶち抜かれたときのことを。
追いかけてぶち抜き返したくなりますよね、なりますよね?

けどクロモリなら、「まぁいっか」となるのです、それはクロモリ自身が「ゆっくり走っていいよ」と語りかけてくれている(ような気がするから)です。

そんな慈悲深さこそクロモリであり、クロモリこそ慈悲深さなのです。

 

魅力その3「手作り故の味がある!」

クロモリの自転車はほとんどが手作りです、塗装も職人が手作業で行うことが多いと思います。人間は機械ではないので、同一プロダクトにおいても必ず塗装や溶接部でムラが出ます。(イタリアフレームでは特にありがちです。おいそこ「それはテキトーだから」とか言うな。)

それは決して製品精度の欠陥などではなく、「自分の為だけに作られた1本」なのです。それが最高に所有欲を満たしてくれます。

自分だけの1本こそがクロモリであり、クロモリこそ自分だけの1本なのです。

 

魅力その4「とっても丈夫で修理も容易!」

クロモリフレームは鉄なので丈夫ですし、修理もとっても簡単です。

これは剛性の話にもつながるのですが、基本的にカーボンやアルミは想定外方向からの負荷に弱いです。それはロードバイクグラベルを走ることや横方向からの衝撃に備えて設計していないからです。またクラックにも弱いです、クラックが入ると応力が働き破断の原因になります。

その点クロモリは素材がしなやかなので、ちょっとの凹みなら走行にさしたる影響はありません。またフレームが破断してもパイプを継げば元通りです。そしてフレームを継ぐ技術というのは発展途上国の町工場でも持ち合わせてる技術なのです。

ランドナーにクロモリ採用率が高いのは、そういった再生可用性の高さにもあります。

そのような耐用年数の高さこそがクロモリであり、クロモリこそ耐用年数の高さなのです。

 

魅力その5「時代を超えて愛される」

最新鋭の走りをしたいならアルミやカーボンです、これは間違いありません。

レーシングな走行性能・重量ともにクロモリは上記2つには恐らく敵わないでしょう。
しかしそれは、走りの魅力で敵わないとイコールでは決してありません。

クロモリには「ぬくもり」があります。その魅力は抽象的なもので言葉では形容しがたいですが、「作り手の心」と「人類と共に歩んだ鉄という素材」が織りなすマリアージュのようなものだと思っています。

自転車が登場してから200年以上、その日から今日にいたるまでクロモリは自転車乗りに寄り添い人を運んできました。

ここでは私の乗るMaster X liteで例えさせていただきますが、10年後COLNAGOのコンセプトに乗ってられるか?と問われれば私の答えはNoです。カーボンやアルミは若い技術なのでその進歩は日進月歩です、ゆえにものすごい速さで流行が変わります。(それはとてもいいことだと思っています。)

しかし、Master X lightなら壊れなければパーツを換装して10年後も乗っていられるようなきがするのです。それはクロモリがすでに枯れた技術であり、大きな変化がなく普遍的だからなのではと思っています。

そんな永遠がクロモリであり、私はそんなクロモリが大好きなのです。

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